速度と送り量

• 速度（RPM）＝（1分当たり表面フィート数×3.82）／工具の径 
• フィード量＝RPM×切り屑厚さ×歯数
• RPM＝工具またはワーク材の回転数
• 切り屑厚さ＝切れ刃1回転あたりに除去される被削材の量
• 歯数＝刃、面、フルートの数。

鋼材のミーリング加工では、以下のような複数の要因がスピンドル速度（RPM）に影響します。

鋼の種類：

• 全体の硬度
• 熱処理
• 合金組成

工具の種類：

• 被削材（ハイス、超硬など）
• 形
• 状態（新品 vs 摩耗）

ミーリング加工機械の種類：

• クーラントの使用
• ワーク保持具の安定性 

一般的な鋼種でない場合、ほとんどの特殊鋼メーカーは加工情報を提供しています。

CNCミルは、ユーザーが入力した情報に基づいて、速度とフィード量、またはSFMを計算します。CNCミルの種類、機械コントローラの種類、機械の年式は、機械に直接入力できる情報量に影響します。歴史的に、GコードはCNC機械の外部で作成され、その後機械にロードされました。外部で作成されたGコードは、専用のCAM（コンピューター支援製造）ソフトウェアか、3Dパラメトリックモデリングソフトウェアに組み込まれたプラグインで作成されました。ユーザーは、部品を作成するのと同じCNC機械（特定のワーク保持具を使用）、工具のタイプ（製造、部品番号など）、加工する特定の被削材を入力します。ソフトウェアが、部品のブレーカー形状と入力されたすべての情報に基づいて、速度とフィード量を生成します。これにより、正確な部品とCNC機械に合わせた最適な速度とフィード量、またはSFMが作成されます。

旋削加工のフィード量＝回転速度（N）×フィード量（fr）

回転速度（N）＝切削速度（SFM）／π×元径 

フィード量（fr）＝回転速度（N）×フィード量（f） 注記：フィード量（f）の単位は距離／回転です。

ミーリング加工の1分当たり表面フィート数＝（RPM×工具の径）／3.82

旋削加工の1分当たり表面フィート数＝0.262×部品の径×RPM

1分当たり表面フィート数＝（RPM×円周）／12 

注記：円周の単位はインチで、ミーリング加工か旋削加工かによって異なります。ミーリング加工の場合、円周はカッター（スピンドル内の工具）の円周になります。旋削加工の場合、円周はワーク材（チャック内の材料）の円周になります。

1分当たり表面フィート数（SFPMまたはSFM）は、物理量（表面速度）と帝国単位およびアメリカ慣用単位（フィート毎分またはFPM）の組み合わせです。これは、回転する部品上の位置が1分間に移動する直線距離（フィート）として定義されます。

1分当たりインチ数（IPM）とは、方向を問わず、1分間に何インチ移動したかを示す速度測定値です。機械加工では、主にフィード量（帝国単位）として使用されます。